デジタルツールを駆使して、アウトプットはアナログで・・・
まさに紙芝居はアナログの逆襲です。電気を必要としないエコなエンターテイメントをお楽しみください。
今、紙芝居が新しい。
昔懐かしい「街頭紙芝居」から幼稚園・認定こども園・保育園などでの「お話かみしばい」まで。
今、改めて紙芝居の魅力が見直されています。
デジタルにはないライブ感。
「紙芝居」は子供達と双方向コミュニケーションをとりながら伝えたいメッセージが自然に入っていきます。
絵本とは違う魅力。
絵本は子供達が物語の中に入っていきます。
紙芝居は物語が子供達の中に入ってくるのです。
抜いて、差し込むことで進行する形式の紙芝居。
「抜く」「差す」の動きが<集中>を生み出します。
「画面が抜かれると同時に、次の場面も見え始めます。
このリズムと連続性が子どもたちを集中させます。
紙芝居屋さんは、昭和20年代30年代には、町のあちらこちらで見ることができました。
全盛期には、全国に5万人の紙芝居屋さんがいたといわれています。
その紙芝居の原画を貸し出していたのが「絵元」でした。
街頭紙芝居の絵元とは、
紙芝居画家に画をかかせ(製作)、紙芝居屋に画を貸し出す(配画)、という
紙芝居業者の中心的存在です。
紙芝居画は全て手描きで、世界に1枚しかないものばかりです。
その中には、酒井七馬(手塚治虫の師匠)や武部本一郎(SF画の巨匠)
躍動する時代劇画と美人画の名手、佐渡正史郎、山口正雄、くつな 峰秀などの名画もふくまれています。
このような紙芝居を使っての実演は、子供たちにとっては新鮮な風景として
大人にとっては懐かしさや、郷愁を呼ぶ文化として親しまれています。
©塩崎おとぎ紙芝居博物館